帰り道。

愛都と一緒に雪の積もった道をザクザクと歩いた。


「さむうっ!」


愛都がブルっと身を縮ませて、パーカーのフードを被った。


「寒いの?いつもみたいにくっついて歩く?」


「・・・・・・ううん、いいっ!」


愛都はチラリと私の表情を見た後、プイっと顔をそらせて、そのままザクザクと進んでいった。

私は愛都が踏んだ足跡をなぞるように、その後ろを歩いた。


「ねえ、ココちゃん」


「ん?何?」


愛都がピタリと止まり、星空を見上げた。

私も一緒になって星空を見上げた。

粉雪がチラチラと舞って綺麗だった。


愛都はハアっと白い息を空に向かって吐くと、また歩き出した。