「愛都・・・お前ふざけんなよ。冬休み始まって、もう10日経つんだぞ!!」


内野コーチがギロリと愛都を睨んだ。


「・・・・・・教室暖かいんですもん」


「・・・・・・あーそう。分かった。お前ら、机持って体育館に来い」


「えー!!めっちゃ格好悪いじゃないっすかあ!!」


愛都が内野コーチに詰め寄りながら叫んだ。


「寒さと恥ずかしさがあれば、あっという間に終わる!行くぞ!」


内野コーチはそう言って、教室を出て行ってしまった。




その後、私たちはみんなが練習している体育館脇で、意外にも数学が得意な内野コーチにスパルタ教育をうけながら、プリントを終わらせた。