「俺とは違うってどういうことですか?」


「うん。俺もさ、大学の時同じ事されたんだ」


「大学の時・・・って内野コーチ大学に行っていたんですか?」


「ああ、二年前はな」


内野コーチはゆっくりと語り始めた。


「俺は大学の時監督に認めてもらえなくてな。結局ケンカになって、バスケも大学も辞めたんだ」


内野コーチは私を見て情けなく笑った。


「お前に根性ねえって言っておいて酷い話しだろ?マジ、俺最低だよな」


「・・・それは違うと思います」


「どうして?」


内野コーチが私を見つめた。


「きっと・・・内野コーチは辞めたことを後悔していて・・・私に同じ思いをさせたくないって思ったから、だから・・・あーっ!なんかうまく言えないけどそうです!絶対!」