私達の始まりは突然だった
それはまだ初夏の出来事。


夜、私"国城 舞"は携帯片手に家を飛び出てきた。
毎日のように親からのしつこい説教で舞は腹が立っていた。
それもそのはず舞は今中学3年生。つまり受験生である。しかし舞は中学3年生になってから成績が下がる一方だった。


『勉強が何よ、いい加減しつこいんだよ!!ほっといてよ!!』

舞はそう母親に怒鳴った。
そして現在に至る。


『お腹空いたなあ…』

出てきたのは7時頃。ちょうど夜ご飯の時間の少し前だったため舞は何も食べていない。


『しょうがないから今日は亜紀に頼むか。』

亜紀とは幼稚園からの幼なじみ。