『まだ決着付いてないよね、さっ続きしましょ』

「…そうですね」


ふっ、クリーダの目つきがまた変わったよ。戦闘態勢に入った目だ。
といっても、あたしの魔力もあんまり残ってないから長期戦にならない様に決着を付けさせてもらわないと。
あたしは解いたリボンをまた結び直した。

お互いの目で合図をすると、あたしはまた魔法同時展開を…って思ったけど3つしか出なくなってる。でもキャンセルされずに展開されてるじゃない!
あらぁ?たった3つの魔法をキャンセルしないんだ。それとももう出来ないのかしら?
それをクリーダは避けずにプラズマでなぎ払ってた、プラズマもかなり小さくなってるから、彼女の魔力ももう残り少ないみたいね。
あたしも後いくつも出せないみたいだから、もう今までの戦法は使えないね。

しょうがないかー、最後はこれで決めさせてもらおうかな?
あたしが取り出したのは、昔シンナバーに貰った片手棍二刀流。魔法が使えなくなった時の為にってくれたんだ。

『風よッ!』

あたしは風を纏い、一瞬でクリーダとの間を詰めた。クリーダはもちろんプラズマの構えをしている、それも予想通り。
だからあたしは軽くジャンプして上に交わすッ!クリーダの目の前であたしは思い切り地面を蹴った…うッ!?今何かおかしな踏み応えがしたーッ!

うひぁッ!?地面がぬかるんでるせいで滑ったんだァァーーッ!?
急いで風で補正したけど角度が付かない…クリーダの手に紫色のきらめきが収縮しているのが見える!

『さっきのお返し、足はプレゼント』

そして、クリーダのプラズマが発動すると、一瞬で足の感覚が消えてしまった。
あぁ…さらばあたしの美しい足。記憶ってものは美化されるもんなんだ。


あたしは風を棍棒に纏わせ、片手棍二刀流による連続コンボを思いっきり叩き込んでやった。
この連続コンボもシンナバーから教わったんだっけね。シンナバーって最後の最後で一番頼りになる奴だよ。