「一応言っておきますが」

『なによッ!』

「わたしは精霊魔法を失敗させる事が出来ます
 先ほどは炎と風の魔法をキャンセルさせてもらいました」

『ふーん、おかしいと思ったらそうだったんだ』

「精霊魔法使いのあなたにはとても不利だと思うのですが、このまま続けますか?」

『全く問題ないよ、続けてちょうだい』

あたしったら何言っちゃってんの!?問題ありありでしょーーーッ!むしろ問題以外存在しないってばぁッ!!
クリーダはプラズマを撃ちながら、同時に魔法がキャンセル出来るらしい。うぁーーーッ本気で困ったぁ。

「わかりました、それじゃ」

クリーダが魔法を同時にキャンセル出来る数はいくつまでなのか、同時に使える魔法の数で勝負だーーッ!
あたしはクリーダの周囲に風氷水炎雷土の6大魔法を同時に展開してやった、しかし全て同時にキャンセルされてしまったよ。トホッ!

─やっぱ勝てない

あたしはクリーダに対戦を申し込んだ事に後悔を感じていた。