で、やっぱり
嘉弥は寝坊した。
計画通り。
嘉弥の作戦にまんまと
はまってやるかわりに
俺も作戦をたてることにした。
そう、高校に入ってから
一度もチャリ通したこと
ないくせに今日、する。
まぁ、嘉弥に触れたいって
いう可愛らしい下心も
あったのは否めない。
で、俺はなるべく
自然を装いたくて、
嘉弥に寝坊させた。
こんなうまくいくとは
思わなかったけど。
勢いよく扉が開く。
凄く急いだのが目に見えて
わかる。
「おせぇ。」
全然怒ってないのに怒る俺。
「ごめんなさい。」
謝ってるのが聞こえたけど
無視してチャリを取りに
行く。
そして...
