「咲良…!!」
私は、起こされて目が覚めた。
眠い目をこすると、ボンヤリと葵の姿が見てとれる。
「葵…どうしたの?」
時計を見ると、3時半…。
「いいから早く!!」
葵に急かされて、仕方なく支度を済ます。何処に行くんだろう?…
外に出ると真っ暗だった…。
黙って進んで行く、葵の後ろ姿を追いかけながら、眠い目をこする。
「着いた…」
到着したのは、昨日の桜の木。
「…何で此処に…」
「早い時間しか見られないからさ…」
葵の言っている意味が分からないまま、その場で立ち尽くした。
すると、少しずつ…空が明るくなっていくのが目に見える。
うっすらと、青色の空が一面に…
そして…太陽の日が上がっていく途中…
淡いピンク色が、ボンヤリと空に浮かんでいる。
「夕焼けなら、いつでも見れるけど…朝焼けは、なかなか見られないから」
本当に綺麗で、私は葵と、この朝焼けが見られて良かった…と心から思った。
「咲良…目を閉じて」
私は、言われるがまま、素直に目を閉じる。
左手の薬指が、妙にくすぐったいのは、ほんの一瞬の出来事。
「いいよ…」
目を開けると、左手の薬指には…シルバーの指輪。
「今はまだ、結婚は無理だけどさ…僕は、結婚前提に咲良と真面目に付き合いがしたいんだ」
溢れる涙を止めれるはずもなく、まさか初恋の人から、こんなことを言われるとは思っていなかった私は、ビックリしたけど嬉しかった。
「こういうのを、【サプライズ】…って言うんでしょ?」
葵の笑顔は、朝焼けより輝いて見えた。
「ありがとう」
後日…
明徳と沙羅が、めでたく付き合うと言う報告が、携帯のメールに届いたのでした。
私は、起こされて目が覚めた。
眠い目をこすると、ボンヤリと葵の姿が見てとれる。
「葵…どうしたの?」
時計を見ると、3時半…。
「いいから早く!!」
葵に急かされて、仕方なく支度を済ます。何処に行くんだろう?…
外に出ると真っ暗だった…。
黙って進んで行く、葵の後ろ姿を追いかけながら、眠い目をこする。
「着いた…」
到着したのは、昨日の桜の木。
「…何で此処に…」
「早い時間しか見られないからさ…」
葵の言っている意味が分からないまま、その場で立ち尽くした。
すると、少しずつ…空が明るくなっていくのが目に見える。
うっすらと、青色の空が一面に…
そして…太陽の日が上がっていく途中…
淡いピンク色が、ボンヤリと空に浮かんでいる。
「夕焼けなら、いつでも見れるけど…朝焼けは、なかなか見られないから」
本当に綺麗で、私は葵と、この朝焼けが見られて良かった…と心から思った。
「咲良…目を閉じて」
私は、言われるがまま、素直に目を閉じる。
左手の薬指が、妙にくすぐったいのは、ほんの一瞬の出来事。
「いいよ…」
目を開けると、左手の薬指には…シルバーの指輪。
「今はまだ、結婚は無理だけどさ…僕は、結婚前提に咲良と真面目に付き合いがしたいんだ」
溢れる涙を止めれるはずもなく、まさか初恋の人から、こんなことを言われるとは思っていなかった私は、ビックリしたけど嬉しかった。
「こういうのを、【サプライズ】…って言うんでしょ?」
葵の笑顔は、朝焼けより輝いて見えた。
「ありがとう」
後日…
明徳と沙羅が、めでたく付き合うと言う報告が、携帯のメールに届いたのでした。