「うん」
葵は、いつもと変わらぬ笑顔で微笑んでいる。
私達は、自然と手を繋いでいた。
しばらく歩いていると、公園に辿り着いた。
「うわぁ…こんな所に素敵な公園があったのね!」
目を輝かせて、公園の周りを見渡す。
空1面が真っ青で透き通っている。
「咲良…こっち来て来て」
葵に腕を掴まれ、奥に走って向かうと…
大きな桜の木が立っていた。
樹齢100年以上と言われているらしく、胴回りも太くてがっちりしているのが分かる。
「凄く、大きな桜の木…」
思わず、溜め息がでるほど。
私は、桜の木に近づいて、触れてみた。
すると…
小さい頃の私が、桜の木の下で本を読んだりする姿がフラッシュバックして蘇る。
「私…前に此処に来たことある…」
ポツリを呟いた私に、葵は目を見開き驚いている。
「僕も、よく桜の木を見に来ていたんだよ……雀の姿の時だったけどね。」
目をつぶると、昔のことが昨日のように思い出された。
「思い出したわ。確か…私が、幼稚園の年長組に入った頃だったわ…。よく、絵本を持って…この桜の木の下で、読んでいたわ。すると、生まれたての小鳥が鳴いていた…。私は……」
《コトリさん…どうしたの》
私は、ソッと小鳥に触れた。
《ピーピー…》
小鳥は、鳴くばかりで…。
よく見ると怪我をしていた。
私は、何も出来なくてオロオロしてると…母が…
《小鳥…怪我をしているのね?…可哀想だから手当てだけしてあげましょう》
そう言って、私達は小鳥を家に持ち帰った…。
葵は、黙って話を聞いている。
私が、話を途中で止めると「続けて…」と呟いた。
葵は、いつもと変わらぬ笑顔で微笑んでいる。
私達は、自然と手を繋いでいた。
しばらく歩いていると、公園に辿り着いた。
「うわぁ…こんな所に素敵な公園があったのね!」
目を輝かせて、公園の周りを見渡す。
空1面が真っ青で透き通っている。
「咲良…こっち来て来て」
葵に腕を掴まれ、奥に走って向かうと…
大きな桜の木が立っていた。
樹齢100年以上と言われているらしく、胴回りも太くてがっちりしているのが分かる。
「凄く、大きな桜の木…」
思わず、溜め息がでるほど。
私は、桜の木に近づいて、触れてみた。
すると…
小さい頃の私が、桜の木の下で本を読んだりする姿がフラッシュバックして蘇る。
「私…前に此処に来たことある…」
ポツリを呟いた私に、葵は目を見開き驚いている。
「僕も、よく桜の木を見に来ていたんだよ……雀の姿の時だったけどね。」
目をつぶると、昔のことが昨日のように思い出された。
「思い出したわ。確か…私が、幼稚園の年長組に入った頃だったわ…。よく、絵本を持って…この桜の木の下で、読んでいたわ。すると、生まれたての小鳥が鳴いていた…。私は……」
《コトリさん…どうしたの》
私は、ソッと小鳥に触れた。
《ピーピー…》
小鳥は、鳴くばかりで…。
よく見ると怪我をしていた。
私は、何も出来なくてオロオロしてると…母が…
《小鳥…怪我をしているのね?…可哀想だから手当てだけしてあげましょう》
そう言って、私達は小鳥を家に持ち帰った…。
葵は、黙って話を聞いている。
私が、話を途中で止めると「続けて…」と呟いた。