それから5分程してから
神崎くんは小さな欠伸をしながら
リビングに出て来た。



「碧唯、知ってたか!?
なんか藤田なぁ暑がりらしーぞ!!

さっきも顔真っ赤にして
碧唯の部屋から出て来てよ~」


面白そうに林田くんは
神崎くんに報告するけど…



「ちがッ!!」


アタシが否定に入る前に
神崎くんはニヤっと笑い…


「へ~、そうなの?
顔真っ赤だったんだ~」

アタシの事を見る。



ダメだ…
これじゃあさっき
真っ赤な顔見られたくなくて
顔逸らしてたのに水の泡だ。