アタシが立っている方を
向いて寝ている神崎くん。
ベット脇に近寄り
しゃがんで神崎くんの
寝顔を覗き込む。
「…カッコいい」
思わず呟いてしまう。
ハッ!!
こーしちゃおれん。
「…神崎くーん?」
耳元で呼びかけてみるけど、
「…」
反応ナシ。
どうしたものか…
とりあえず立ち上がってみた時―
「…キャアッ!!
~っ、いたぁ…」
何がなんだか。
気付いたら神崎くんが
寝ていたベットの上。
そして、神崎くんがアタシに
覆い被さる形でアタシの上にいる。
「…え」
「そんなにカッコいい?」
「…えッ!?」
いきなりの驚き発言をされた。
ははーん…
聞かれてしまったみたいだ。
さっきのアタシのボヤキ。
「ねぇ、答えて?」
なんとも面白そうに
笑っている神崎くん。
「…ちち近いッ!!!」
とりあえず離れなきゃ!