あの時は本当に
申し訳ないです…



「不良なのに学年トップの
碧唯が気に食わなかったんでしょ?」

昭善さんは優しくアタシに問いかける。



「…んー、まぁ…はい」

アタシの本心はまさしくそうだ。
今だって何だかんだ認めきれてない、、



「でも、きっと愛子ちゃんみたいに
心の中では碧唯を目の敵にしてる人
いると思うんだよねー…

ほら、勉強大好きな地味な男子とか?
不良にイイ思い出がないような人も…

碧唯は有名人だもんね!悪い意味で、
ある事ない事言われてきたし…

俺が初めて碧唯に会った時もね
そりゃあ碧唯は良くない事ばかり
言われてたよねー…で、まぁ
最初の頃は俺もまんまとそんな
くだらない噂信じてた訳だ!!!

でも、みんなコソコソ話すだけで
直接俺たちみたいのに言いに来るヤツ
なんてのは1人もいなかったから、
碧唯にとって愛子ちゃんは
衝撃的ガールだったみたいだね!!」


やっぱり不良って
得な事ないじゃん。


アタシも神崎くんが
不良だって知ってたら
あんな喧嘩売らなかったと
思うんだけどね…恐いもん。