あぁ、この方が…
「あれ!?何で此処に
女の子と犬がいんの?」
アタシとワンちゃんに
昭善さんは近付いてきた。
昭善さんは此処にいる
4人の不良の中で一度
大人っぽい雰囲気だ。
緩いパーマで明るい茶色髪に
所々金色の髪が混ざっている。
「名前は何?
誰の知り合いなの!?」
昭善さんは興味津々。
「藤田ッ!!!」
林田くんが叫んだ。
「ん?藤田ちゃん?」
「いぇ、藤原です。
藤原愛子って言います。
神崎くんと林田くんの
クラスメートで今日は
神崎くんに連れられて
お邪魔しています…」
「え!?碧唯?
あ、藤原愛子ちゃんって君か!!
そうか、そうかぁ~♪」
微笑んでいる昭善さん。
「…え?
アタシを知ってるんですか?」
「うん!!碧唯に聞いた!!
何かねー…喧嘩売られたっぽい、
って言ってたかなぁー?
いきなり怒鳴られて
やつ当たりみたいなのされたって」
笑いながら言ってる昭善さん。