「不良がたくさんいんのよぉぉお!!」





アタシの叫び声さえも…
掻き消すバイクのエンジン音。






有り得ない…








「愛子♪」


アタシの背中をトンと叩いたのは…




「早苗ェェエ!!
ここって不良いんの!?」


中学で一番仲良しで
幼なじみの早苗だった。





「え!?愛子…
知らなかったの?



あ~…愛子、
第一希望で頭いっぱいで
この高校第二希望にしたのも
家から近いからだったっけ?」




「…ぅん」




早苗は第一希望から
この高校だったから嬉しいだろうね。





「でも、良かった!!!
愛子と一緒の高校で!



…ぁ、ごめんね!!
そーゆー意味じゃないよ!!」




「うん分かってる!
アタシも早苗と一緒で良かった」




本当に早苗とは一緒で嬉しい!
それに、こんなに不良がいちゃあ
アタシの高校生活は早苗にベッタリだ!!





怖すぎて泣けてくるし…







お父さんお母さんお姉ちゃん
アタシやってけないかもです!!!