バンッ!!!!




普通ならリビングにあたる所の
ドアが思いっきり開いた。




「お帰りなさいッス!!碧唯さん」


中学生?
まだ、あどけない容姿の
男の子が勢いよく出てきた。


「うん」

神崎くんは男の子を見た。


でも、男の子は
アタシを見た。



神崎くんに向けた崇拝の笑顔じゃなく
アタシをうっとおしいと思ってるような
分かりやすい怪訝そうな顔をして‥



「アンタ誰?」


ほら、言葉にトゲがあるもんね。




「藤原愛子と申しますが」


「あっそ」


うわ!!何て流し方だ。
アンタが聞いたんでしょーが!!!



「何でこんなヤツ
連れて来たんすか!!!?」

アタシを指差して
男の子は声を荒げた。



指差すなよー…