「ここ?」




ついた場所は洋風の
二階建ての大きな家。





「うん」


へ~…綺麗なお家♪
もしや神崎くんの家?



とは思ったものの…
違う気もした。



だってたくさんのバイクが
ズラーッと並べてあるから。



何だか嫌な予感…





神崎くんはスタスタと
その家に向かって歩いて行く。




ピンポーン


神崎くんはインターホンを押した。




『はい、どちら様で?』

インターホンのスピーカーから
男の人の渋い声が聞こえた。




「俺」



え!?俺、だけ?



『碧唯さんですか!?
ちょっと待ってください』


男の人は敬語になって
慌てて玄関を開けた。



神崎くんは中に入っていく。




「…」

「…」



「…何だ、この小娘」


あの渋い声の通り
体つきのいい男の人で、
正直恐い気もする…


いや、恐いッ!!