しばらくその場で
考え込んでいた時―



「何してんの?」



…ハヒッ!!!!!



バレたようです…




「ぁ、神崎くんこそ」




キャン キャン キャン



…ん?



犬の鳴き声がする方を見ると
神崎くんの足元に柴犬の子犬がいた。





「可愛い~!!!
どうしたの!?」



しゃがんで子犬に触れてみた。




「捨てられてた」



「可哀想…」



こんなに可愛いのに!




キャン! キャン!

子犬は元気に鳴いている。