「……」
会ってしまった。
目を合わせずに
横を通り過ぎようとした時、
「アンタも信じてんの？噂」
神崎くんが言った。
信じてる？アタシが!?
「信じるも何もアタシは
神崎くんがどんな人なのか知らない。
だから信じる事はない!
それに…アタシが強敵(ﾗｲﾊﾞﾙ)
って決めた相手なんだから
そんな事するよーなヤツじゃ
ないんだろーしね…」
「ふーん…
で、今避けた理由は？」
「決まってんでしょ!?
不良が嫌いだからだよ!!」
アタシはそれだけ言うと
スッと神崎くんを通り過ぎた。
…あれ？
アタシまた喧嘩売った？
はぁ～…
アタシの口は憎まれ口だ。
アタシが売った
意味不明な喧嘩を勝ってくれるな!!
神崎碧唯!!!
