早足で自分の教室に戻り
カバンを探したんだけど…
「…はて?」
アタシのカバン見つかんない。
ど、どうしよう!!!
何でナイの!?
盗っ人だぁぁあ~!
「もぉ~…何でないのよー…」
早く帰りたいのに…
誰もいない教室に
1人でいるのはかなり怖い。
「こうなったら神崎くんを
呪ってやるんだからぁ~…」
アタシの怨念なめんなよ!!
「うわー…俺呪われちゃう…」
アタシが呪ってやろうと思った相手が
何ともやる気のない棒読みで言った。
「出たな!!薄情野郎!!!
絶対に許さないんだから!!」
もうさっきまでの
オドオド愛子じゃないんだから。