アタシはどうしていいのか分からず
ボケーッと突っ立っていると…
「寝れば?」
神崎くんが言った。
「ぁ!!はい、そうですよね…」
恐る恐る神崎くんの横に寝た。
天井を見つめるように
仰向けに寝ているアタシたち。
どうしてこんな事に…
恐怖心と緊張でどうにかなりそうだ。
「ねぇ」
「は、はいっ!!」
「何で敬語な訳?」
心なしか神崎くんが
怒ってるように感じる。
「…また、この前みたいに
神崎くんに喧嘩売らないように?」
あちゃ、アタシが疑問系にしちゃった。
「ふーん、
じゃあ買っとけばよかった喧嘩」
「……え?」
今、神崎くんがおっしゃった意味が
アタシ藤原 愛子にはイマイチ
理解出来ません…。
「買って下さらなくて結構です!!
アタシもあの時、
パニックになっていろいろ
言ってしまっただけなので…」
「でも不良に抜かれるの
ムカつくんでしょ?」
「はい」
「即答かよ、
でも中間テストも
俺が1位なんじゃない?」
神崎くんは口角を上げて
面白がったような顔をしている。