結局、一睡も出来なかった。






だけど朝早くから
アタシの部屋に駆け込む姉。





「愛子!!

いつまでそうしてんの!?
第二希望の高校の合格発表
行ってきなさいッ!!!」




アタシのウジウジに
嫌気がさしたのか姉はご立腹。





アタシはそんなにメンタル強くない。



なのに…お姉ちゃんは、、



「アタシが!!
どんな思いで受験したと思ってるの!?

お姉ちゃんに分かんないでしょ?

自分の行きたかった高校行って…
大学行ってお姉ちゃんには絶対に
分かんないよアタシの気持ちなんて!!」






「…本当に、アンタは
アタシが行きたかった高校に
行けたなんてアンタ思ってんの?」




「…え?」




「アタシは行きたかった高校には
受験さえも出来なかったのよ!!

学力が足りないから諦めろって。

アンタがアタシを見て楽しそうにしてたって思ってたんならアタシはアンタと違ってちゃんと受け止めたからよ!!!」





…お姉ちゃんそんな事
一言も言って無かったし
アタシに感じさせなかったのに。