数学の授業中
ずーっと神崎くんの
背中を見ていた。
問題もろくに
解かなかったのは
初めてだと思う。
アタシだけライバル視するのは
ムカつくんだけど…
でも絶対にアタシを嫌でも
視界に入れてやるッ!!
「藤原ー!!問2やってみろ」
「…げっ!!!」
バッと席を立つ。
何で先生ってこんな時こそ
当ててくるんだろーか。
「…2ルート3ですかね」
「…おぅ、正確だ。」
はぁ…
昨日、予習しといて良かったぁー♪
フゥ…と席に着いた時
パチッと神崎くんと目が合った。
どうやら振り向いて
アタシを見てたみたい…
…う゛。
どうしたものか、、
とりあえず眉間にしわを寄せ
ひと睨みしてからパッと視線を外した。
…ハッ!!
アタシってばまた
喧嘩売ってしまった。
…