殴られて倒れ込んでいた俺の前に
愛子が手を差し出した。







迷いなく俺は
その手を握りしめる








「「「「お帰り、碧唯!!!」」」」


「ったく、いい所取りかよ…」







「功夜はムードが足りねーな(笑)」

「るせー、カツラ!!!」










「もう、勝手な事するなよ?」



「うん、しないよ
ゴメンね昭義」







「スパイごっこ楽しかった?」



「スパイごっこより
潤といる方がずっとマシだよ」










俺の帰る場所、



そう、そこに…


君がいる。






「やっと帰れるね!
お腹すいたよ~」



俺の帰る場所は君がいる場所だね。







「…ただいま、愛子」





「ん?何か言った?」



「言ってないよ」






聞こえないように言ったんだよ




ただいま






ただいま。
みんな