「行くよ」





腕を引かれて部屋から出た。










久しぶりに外の空気を吸ったような
そんな新鮮な気持ちだった。






何より碧唯がアタシを
連れ出してくれた事が嬉しくて…
















「碧唯、どこ行くの!?」





急な事にイマイチ整理出来ない。










「帰る、俺の族に。
ここは俺には合わないし」









帰る








この言葉がアタシは欲しかった。
求めていたんだ…







やっと、やっと碧唯が
帰る事にしてくれたんだ。