「うっせー!!カツラは黙ってろ!!!」
「功夜、地獄耳…」
「潤、アイツの聴力舐めたらダメだぞ」
潤くんと昭義くんがそう
会話する横を和羅くんを
追いかける功夜が横切る。
「てめー!!!
俺は20メートル4秒弱だからな!!!」
「は!?4秒弱!!?ふざけんな!!
俺は…俺は……とりあえず走るッ」
バカすぎる、あの2人。
まず、功夜なんて20メートルの
タイム言ってるし和羅くんだって
4秒弱に反応し過ぎて20メートルの
タイムだって気付いてないし…
「昭義くん…
バカたちはほっといて
アタシたちはお茶でもしよ」
「そうだね、バカは
相手するだけムダだね!
愛子ちゃん、紅茶でいい?」
「うん!!」
「「バカじゃねェェェエ!!!」」
「あれ、和ちんも地獄耳なんだ…」
「関心してないで行くよ、潤」
きっと碧唯がいたら
もっともっと楽しかったのに…