「はははっ、
愛子ちゃんらしい!
碧唯は過去とけじめをつけるんだ」
どういうこと?
碧唯の過去?
アタシは決して知らない碧唯の過去。
「あれは、俺たちが中学2年に頃の事で…
一人の男の子が転校して行ったんだ。
その原因がイジメでさ…
けど、そのイジメたヤツらを
仕切ってたのが碧唯だったんだ」
え?
有り得ないよ…
だって、あの碧唯じゃん!!
人をイジメるなんて事…
「有り得ないって思うでしょ!?
実際に碧唯はやってた訳ないよ。
むしろ本当は逆だった。
イジメられたその男の子は
碧唯と昔から親しかった親友みたいな
そんな子だったんだよ…
碧唯はずっとその男の子には
言わなかったけど本当にイジメを
仕切ってた子にイジメを止めるよう
言い続けてたみたいなんだ…
けど碧唯にイジメられたって
勘違いしたまま転校していった」