アタシが意を決して来たのは
不良メンの集うあのアジト。
一目散に2階に上がる。
ガチャ
扉を開けると、
昭義くんだけが座っていた。
ロベルトを撫でていた昭義くんは
アタシに気付いて微笑んだ。
「みんながいないのって偶然?
それとも碧唯が原因?」
「どっちもだよ」
寂しそうな顔で笑う昭義くん。
「ねぇ、昭義くんは
知ってるんじゃないの!?
どうして碧唯があんなに
変わってしまったのかを」
「ぇ、愛子ちゃん碧唯に会ったの!?」
ビックリした様子の昭義くん。
「さっき街で見かけて、
声かけたんだけど別人みたいで…
急に何で?あんなの碧唯じゃないっ!!」