「ぁ~ぉ~ぃ~空~…
白い雲~…それは、太陽~…」
「何それ?何て歌?」
机に突っ伏して意味不明な
歌を歌うアタシの頭上に聞こえた
ヤンキー王子ならぬ碧唯。
顔上げたくないなぁ…
けど、
「あ、青い空白い雲って歌ですよ?」
かなり声震えてるしアタシ!!!
「青い空白い雲?
へぇ、面白いなぁ~」
「あ、アタシが作ったの!!
ただの暇つぶしにね!!!」
「…ねぇ愛子」
碧唯がアタシの頬に
そっと手を添えた。
「「キャ―――――!!!」」
女子の悲鳴が遠くから
聞こえたけど…
「ねぇコッチ見てよ!」
「…え?何で?」
「どうして今日一度も
目合わそうとしないの?」
え?
アタシ無意識に碧唯から
目逸らしてたんだ…
だけど碧唯の顔なんて見れないよ。