神崎くんを殴っていた3人は
あっという間に倒れて残るは
アタシを掴んでいる一人のみ。
「クッ、こ、こいつが
どうなっても知らねーぞ!!」
アタシを掴む男の人はアタシを
前に突き出し掴む手に力を込める。
「別にいいよ?」
神崎くんは余裕に満ちた顔で
アタシを掴む男を見た。
別にいいよってオイ!!
本人、目の前にして言うなッ。
「い、言ったからな!!
殴ってやる、このオン…ナ…」
ドカッ
後ろからアタシにも衝撃がきた。
「ったぁ~、何なの!?…って林田くん!!!
後ろから跳び蹴りされたせいで
アタシまで巻き添え食らったじゃん!」
痛さを感じる腰をさする。