「追われ、てて…助け、て下さいッ!!」



息が切れながらも神大の不良さんに
アタシの今の状況を説明する。





「碧唯さん近くにいんだよ。
そこまで走るぞ!!!」



お兄さんに腕をひかれまた走る。





「ハァ、ハァ…ハァ、」



体力はあまりアタシないみたい。





男の人たちはまだアタシを
追いかけ続ける。





「ハァ、碧唯さん!!
今、どこっすか?ハァ…ハァ
分かりました!!」



神崎くんに電話を済ました
お兄さんは神崎くんがいるという
場所まで更にスピードを上げ走る。






そして、
細い路地を抜けた時―





神崎くんが立っていた。