「あ!!!あの女逃げやがった!」
隙を見てアタシは逃げた。
涙なのか汗なのか、
分からないくらい必死で。
「ハァ…ハァ、ハァ…」
足なんて平均的な早さだし
ましてや女だもん!!
大の大人に勝てるワケもなく…
路地裏に逃げ込んで
様子を見よう!!
そう思い路地裏に入り込んだ瞬間、
ドンッ
人にぶつかったようだ。
またかよ!!
泣きじゃくった顔で
ぶつかった人を見上げると、
厳ついお兄さんで…。
アタシ逃げらんなかった。
諦めかけた時、
「あれ?アンタ潤さんの誕生会いた…」
聞き覚えある名前を聞き
アタシは急いで反応する。
「じゃ、じゃあ、神大の…?」
「あぁ、アンタ何して…」
そこで、
「見つけたよ子猫ちゃん♪」
さっきぶつかった男の人たちに
見つかってしまった。