そう思ってたのは
アタシだけだったみたい。
偶然、廊下を通りかかった時…
『神崎碧唯くん!!
好きです、付き合って下さい!』
告白現場に遭遇してしまった。
告白なんて女子のみんな
してないと思ってた。
神崎くんは町でも有名な人なんだから…
『ゴメン、
俺、彼女はいーや…』
神崎くんは、断った。
彼女はいーや…
彼女いらないんだ。
じゃあ、アタシがどうにかしても
神崎くんの彼女にならないじゃん。
そもそもアタシ!!
未だに自分の気持ちに
気付けてないんだし、
別にどうって事ないよ。
そう思ってるのに、
さっき女の子に神崎くんが
告白されてた時に正直な所
アタシは神崎くんが女の子を
フってくれたら…って思ってた。
嫌な子。
恋なんて教科書に載ってないんだもん。
ガリ勉のアタシに
分かるわけないじゃん!