「こんな所で何してんの?
それに、男の人と
手繋いでるし…」
神崎くんがアタシ達に近付く。
「ちが!!手なんか繋いで…
「…泣いてるし」
神崎くんがソッと
涙で濡れた頬を撫でた。
「何だお前!!!」
男の1人が神崎くんの
胸ぐらを掴みかかる。
「…」
神崎くんは無言で胸ぐらを
掴む男を見ている。
「コイツどっかで…見た…」
アタシの腕を掴む男が
神崎くんを見て呟いた。
「…あ!!オイ!!!
俊樹!!ソイツ放せ!!!」
「は?何だよ…」
「いいから放せって!!!
ソイツ…神崎碧唯だッ!!!」
「は!?
神崎碧唯って
あの神崎碧唯かよ!!!?」
「顔、ちゃんと見て見ろよ!」
「…ぅ、うわぁぁぁあ!!!」