そんな時、





神崎くんが教室に入ってきた。







体育館では騒いでいた女子が
コソコソするだけで騒がない。


どうして?


漫画とかなら
『キャ――――!!!』
ってなってるよね?






神崎くんは適当な席順だった
空いている席に鞄を置き座った。





やっぱり近くで見ても
カッコいいなぁ~…





少し離れた所だったアタシは
神崎くんを見つめる。




「愛子、神崎くん狙い?」



いきなり早苗が
アタシの耳元で言った。





「な、なっ、何でよッ!!!」




明らかに動揺してるな、アタシ。