「お待たせ!!どうぞ」


カチャ



ティーカップが目の前の
テーブルに置かれた。



「あ、ありがとうございます!!」




「いえいえ♪」


ニッコリ微笑むお姉さん。





「で、碧唯は彼氏?」


「ブフッ!!!」


飲んでいた紅茶を吹き出しかけた。




「あ、あらあら!
ごめんなさい、唐突過ぎたよね」


「いえ…
ビックリしちゃって」



ティーカップを
テーブルに置いて深呼吸をする。




「まず、順序が違ったわ!
藤原さんの下の名前は?」


「愛子です!」



「愛子ちゃん…
可愛い名前ね!!」



お姉さんは再びニッコリ微笑んだ。