ピンポーン
震える手でインターホンを押す。
「はい…
って、またお嬢ちゃんか!!
今日は何の用?」
玄関の扉から、
いつものお兄さんが顔を出した。
「あ、あの!どうもっ!!
か、神崎くんいますか?」
「碧唯さんは…
「碧唯なら今日は来ないけど…
どうしたの!?何か用事だった?」
「あ、昭義くん!!!」
後ろから声がして振り向くと
昭義くんが制服姿で立っていた。
学ラン…
素敵♪
…ってオィ!!アタシしっかりしろ!!!
「あ、うん。
ちょっと神崎くんに用事」
「う~ん…
どうしよっかな」
考えてる昭義くんだけど…
「あッ!!いいよ!いいよ!
急用じゃないしまた学校ででも…
「碧唯の家に行きなよ♪」
「……へ?」