はぁー…
気が重い。




行きたくないな~…



つか何でアタシ呼ばれたの!?
やっぱり朝のが原因なのかな?




重い足取りでトボトボ
不良の溜まり場へ向かう。




こんな時ほど目的地に着くのは早くて…




ピンポーン



「…はい」


中から出て来るのはやっぱり怖い人。




「…あの~」



「あ、お嬢ちゃん昨日の…
今日も何か用なのかい?」


初対面の時よりはだいぶ
優しい言い方だと思う。



「はぃ、あの林田くんに…」


「功夜?まぁ入りなよ」


「失礼します」


靴を脱いで家に入る。




ガラッ


リビングのドアが開いて中から
夢斗くんが出て来た。




「ゲッ!!またお前かよ…」


そんなあからさまに嫌な顔しなくても。




「今日もちょっと…」


「ったく、早く2階行けよッ!!!」



「言われなくても!」


「口が減らねえ女は嫌われんぞ!

って、アンタはそもそも
好かれてもねーか!!ははは」



笑いながら夢斗くんは
廊下を歩いて行った。


いやいや自分で言って笑うなよ。


最近の中学生はマセてるなぁ~…

ってアタシと夢斗くん一年くらいしか変わんなそうだけどね。