「…ってワケ。波留ちゃんどう思う?」

今日は休日。

久しぶりに波留ちゃんの声が聞きたくて、長電話中。

『奈瑠ってさ、結局その先輩とどうなりたいワケ?一緒に帰るだけで満足?先輩はもう卒業でしょ?そのままでいいの!?』

「…波留ちゃん…ゴメンね」

何か波留ちゃんも真琴ちゃんも、同じコト言ってる。

あれ以来真琴ちゃんは私を避け、他のグループに既に溶け込んでいる。

『真琴ちゃんって仔も、奈瑠と仲直りしたいハズだよ』

だって奈瑠の友達だもん!

波留ちゃんは心が広い。

その波留ちゃんとも一度ケンカしたコトがあった。

そのトキは、私がうじうじしていて嫌な物を嫌と言わなかったトキだった。

『奈瑠には自分がない』

波留ちゃんは怒鳴って私に話してくれたよね。