あれ以来先輩と一緒に帰るコトもあったケド、告白なんて無理。

意図的に遮られた気がして悲しかった。

今でも他愛ない話はするけれど、そのような雰囲気にすらならない。

「奈瑠~そんなに落ち込むなっあたしがついてるから!ね?」

「真琴ちゃん。私嫌われたかも…どうしよう」

俯く私に真琴ちゃんは

「奈瑠!!今はたぶんお互い不安なんだよ。相手が 何考えてるかわかんないからだよ」

『奈瑠は逃げてるよ』

少し冷たく言い放った真琴ちゃん。

「真琴ちゃん!待って」

「来ないで」

私は真琴ちゃんと初めてケンカした。