「…奈瑠?大丈夫?」

「真琴ちゃん…と先輩?」

目が覚めると保健室の天井が見えた。

ベッドの隣には真琴ちゃんと先輩がいた。

「大丈夫?奈瑠」

「何で真琴ちゃん私が倉庫にいたって知ってるの?」

えっと…

言葉を濁す真琴ちゃん。

「真琴ちゃん?」

「奈瑠がなかなか帰って来なくて…相沢先輩に奈瑠が先輩に呼び出されたって言ったの」

「したら俺が人気の無い場所探して回ったワケ。お前、気ぃ失ってっからビビった」

先輩が…何で。

「ホント相沢先輩のおかげだよ!!ホントよかった。奈瑠。ゴメンね」

「ありがとうございました。真琴ちゃんもありがと。ホントゴメンなさい」

でも私、どうやってココに?

「奈瑠っゴメンケドあたし用事思い出しちゃった!先輩後お願い出来ます?」

「あっああ。わかった。ありがとうな。…宇野辺ちゃん」

「いえいえ。では。ゴメンね奈瑠。また明日ね」

真琴ちゃんがいなくて、私どうすればいいのよ。

真琴ちゃん…帰らないで~。