「あんたさぁ、彼方くんに付きまとってるってマジなの?」

「…私付きまとってなんかいません」

ガンっ
と校舎裏倉庫の壁を蹴る。

ビクッ
反射的に体がびくつく。

「あんた彼方くんに家まで送ってもらったらしいじゃん。あんた彼方くんの何なワケ?」

「何でもないです。じゃあ相沢先輩は先輩達の何ですか。見せ物ですか」

「何コイツムカつくんだけど!!リノ、やっちゃおうよ!」

当たり前

そう告げたリノ先輩。

それを合図に他の3人が私を抱える。

「ちょっと止めてくださいっ」

そのまま倉庫の中へ入れられる。