さよならがホントにさよならになっちゃう気がして…。

私は仲村くんにさよならを言えなかった。

先輩は思いっきし言ってたケド。

「んじゃ俺も帰るな?」

「はい。あのっホント…」

「もう聞き飽きた。気にすんなよ。な?んじゃな」

学級委員の終わりの合図は、先輩のさよならだった。