「俺達、もうすぐ学級委員終わりだな」

初めてこういう仕事をした。

生徒会なんて縁の無いものだと思ってた。

真琴ちゃんが手を挙げてくれなかったら、私はまだ恋を知らなかったんだね。

「ゴメンね仲村くん。役立たずで」

「案外楽しかったよ。飯塚と一緒でよかった」

私も仲村くんとでホントよかったよ。

「ねえお二人さん。夏休みのご予定は!?」

「真琴ちゃんどうしたの…まあヒマだけど」

「宇野辺。お前は修哉がいんじゃん」

違うって~

真琴ちゃんが明るい声でしゃべる。

「夏休み、ダブルデートしよっ!!」

「真琴ちゃん!!何言ってんのっ」

ね?と仲村くんを見ると

「いいじゃん。行こうぜ」

さっすが~

真琴ちゃんが言う。

「奈瑠っ行こっ」

「…わかったから。ね?」

やった~っと飛び跳ねて喜ぶ真琴ちゃん。

夏休み。楽しみだな。