「いいなぁ奈瑠!あの人結構人気あんだよ?」

どうしよう。

「奈瑠。自分の気持ち。素直になんなよ」

「真琴ちゃん…ありがと」

少し口元が緩んだ。

自分の気持ち…かぁ。

「飯塚!」

「仲村…くん?何?」

「お前のコト呼んでるヤツがいっから。アイツだよ」

仲村くんの視線の先には生徒会室の窓から覗く生徒会長。

「だから私、用事がっ」

「じゃあ明日放課後生徒会室来いだとさ」

「仲村くんは!?」

「アイツがお前に用があんだよ」

じゃあな。

そう言い残し、仲村くんは去った。


「奈瑠?早く告ったら」

たぶん…仲村くんは待ってるから。

別れ際に一言真琴ちゃんが言った。