「俺のコト…知らねえよな」

「うん…ゴメンね?」

その子は頭を掻いて、こう言った。

「俺は3組の松下奏(カナデ)。急にゴメンな」

「いやっ別に平気だよ!で、何?」

渋い顔をする奏くん。

「…実は俺、飯塚さんのコトがスキなんだ。何つーか一目惚れみてぇな」

告白!?

「えっ私に?」

他に誰がいるんだと言わんばかりの目。

「うっゴメン…」

何て答えたらいいの?
全然わかんない。

「返事!!待ってっから」

そう言って走って行った奏くん。

教室から顔を出した真琴ちゃんが私を呼ぶ。

「奈瑠!帰ろ♪」

「あっ…うん」

どうしよう。

私、どうしたらいい?