やっと放課後に真琴ちゃんと遊べるようになった。

「あのクレープ屋に行こっ!」

「真琴ちゃん待って~」

外のテーブルで向かい合わせに座る。

「ねぇ、奈瑠。驚かないで聞いてね」

コクリと頷く私。

「相沢先輩、アンタあの人に好かれてるでしょ」

は!?

「いやいやいくらなんでも…ね?」

「だってアンタずっと避けてたらしいじゃん」

確かに。
もうあの日から口を聞くどころか目すら合わせていない。

『俺が変えてやる』

なんて適当なコトほざいたくせに、頬にキスなんかするから。

「…へぇ。だからイヤだと」

「えっしゃべってた!?」

「ブツブツ唱えてたわよ。奈瑠おもしろいね♪」

「うっそ~最悪」

うなだれる私に、真琴ちゃんが一言。

「生徒会長にしたら?」