「仲村くんお疲れ様!!私、黒板書いてから帰るね」

「手伝うから」

「大丈夫だよ!すぐ終わるし♪」

じゃあ一緒に行くよ

半ば強引に飯塚といる俺。

迷惑がられてっかもな。

「ふっ!届かない…えい!!」

黒板の上を一生懸命消そうとしてる。

「貸してみ」

素直にクリーナーを手渡す飯塚。

「こういうトキぐらい俺を頼れよ」

本心でもあった。

「悪いかなって思って。ゴメンね!ありがと」

笑顔を向ける。
俺のスキな笑顔。

教室には誰もいない。

でも俺にはそんな勇気ねぇよ。
泣いた顔見たくねぇし。

今で充分だよ。

飯塚は幸せか?