放課後。

「…失礼しまぁす」

ガラッと生徒会室を開ける。

「あの…先輩?」

「奈瑠。ホントに来たんだ」

来たくて来てないんですケド…

「さて、座って」

アイツが指差した先は何故か自分の隣。

距離を置いてソファーに腰掛ける。

「男と二人っきりで無防備すぎねぇ?」

顔が真っ赤になる。

「そんなつもりで呼んだんなら失礼します!」

そう言って立とうとした瞬間。

グイっ!また腕をつかまれる。

その拍子で私はソファーに仰向けの形で倒れ込んだ。

「いったぁ…何するんですか。ってひゃぁ!」

首筋に顔を近づけてくる。
アイツの息が首筋にかかってくすぐったい。

「誘ってんの」

その目はいつものアイツの目じゃなくて、獣同然の目だった。

「離してっ!何がしたいんですか!」

「なんてね。悪りぃ」

本題に入る。
まず…

何事もなかったように話すアイツにムカついた。