余った廃材でできており、また、橋を渡るとき、下をのぞきこんでみると、所々隙間ができており、川の流れをはっきりみることができる。

そういうこともあって、雨の日は、誰も通らない橋だった。

わたしは、この流れ橋という橋に、忘れられない思い出があった。

あれは、わたしが10歳の頃の話だけど、当時、梅雨ごろ信じられないくらいの雨量の雨が降っていた。

あまりの雨が降るため、学校が臨時休校になった。

家の一階が川から溢れでた水で埋まってしまい、学校の体育館に避難するような被害もでていた。

当時、あの小川は、氾濫し、橋を呑み込んでいた。その上、川の流れの勢いは、すごくて、小川の近くの田んぼ全てを呑み込んで、ちょっとした湖を創り出していた。

田んぼに囲まれている我が家は、あと一歩のところまで来ていた。
ぽっかり、湖に浮かんだ小さな家だった。まだ、生きていたおじいちゃんとまだ、元気だったお父さん二人が、