「学校、そっちじゃないよ?」


あぁ、と生返事。首だけこっちを向き、


「あのさ、センセに今日休むって言っておいて?」


やっぱり。

そして彼は、そのまますたすたとどこかへと去っていってしまった。

彼の姿が見えなくなるまで何となく見送る。

諦めてため息をつくと、学校の方へと歩きだした。